
専門性の高い話になりますが、そういったことが知りたい方もいると思いますので書いてみたいと思います。心房中隔欠損症(ASD)という先天性心疾患についてです。
心房中隔欠損症は先天性心疾患の中で2番目に多く、成人で発見される先天性心疾患では最も多い疾患です。生まれつき心房に穴があいている疾患ですが、年齢とともに心不全・心房細動といった不整脈が出てくる病気です。
デンマークから報告されたこの論文(Heart Rhythm. 2026 Jan 23:S1547-5271(26)00043-3.)では外科的治療とカテーテル治療を受けたあとの不整脈発症率がカテーテル治療で少ないと報告しています。心臓を切らずに治療できるカテーテル治療では理論的に治療後遠隔期の不整脈が少なくなると考えられていましたが、その理論が正しいことを証明した非常に良い論文だと思います。
誤解があるといけないのですが外科的な治療が悪いというわけではなく、カテーテルを使用してできる人はカテーテル治療がよりのぞましいということです。外科的治療でしかなおせない心房中隔欠損症もありますので、治療適応の心房中隔欠損症は症状がなくても適切な時期に治療するということが一番大切です。この論文でも治療年齢が遅くなることが治療後遠隔期の不整脈発症のリスクだと述べられています。








